会長挨拶

第51回日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会
会長 高橋 大
(山形大学医学部 先進心血管治療学講座(第一内科)特任講師)

 この度、第51回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)東北地方会会長を拝命いたしました、山形大学医学部 先進心血管治療学講座の高橋大です。
 COVID-19の世界的なパンデミックにより、日本人の日常生活や各先生方の診療に大きな制約を受けるようになってから、まる2年が経過いたしました。CVIT東北地方会員の先生方、メディカルスタッフの皆様方におかれましても、COVID-19の感染リスクにさらされながらも、地域医療を守るべく日夜業務にあたっていらっしゃることと拝察いたします。とはいえ、この2年間でワクチンや治療薬などの開発も進み、COVID-19に対する治療経験も積み上がってきたことも事実であります。
 そこで、今回の第51回CVIT東北地方会は、COVID-19に対する感染対策を十分に取ったうえで、「Restart」をテーマに山形での現地開催を前提に準備させていただきたいと考えております。7月末の山形はとても暑くなっていることが予想されますが、山形駅近くの山形国際ホテルを会場に、CVIT東北地方会としては2020年2月のいわき開催(会長 山本義人先生)以来の対面開催で準備を進めてまいります。ここから3, 4か月先の予想をすることは全くもって難しい時代となっておりますが、多くの先生方、メディカルスタッフの皆様方の御参会を切に願っております。何とぞよろしくお願い申し上げます。
 COVID-19による生活制限だけでなく、大国が力づくの現状変更を試みている現実や、あの震災から11年が経って再び大きな地震が東北地方を襲うなど、「まさか」と思う出来事が次々と起こる時代であります。しかし、このような不確実性の多い現代であっても、さらなる成熟の域に達してきたPCI領域、治療成績が日増しに上がってきているEVT領域、目を見張る低侵襲治療となったSHD領域など、CVIT会員の先生方とメディカルスタッフの皆様が担ってきたカテーテルインターベンションの歩みは全く止まっておりませんでした。「対面開催のRestart」を合言葉に、さらなる技術向上と経験・知識の共有のため、今夏の山形への会員の皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げます。